はい皆さんどうもこんにちは。FIRE達成を目指すミニマリスト投資家のソラです。
先日、2023年7月3日(月)より日本株式市場の新しい株価指数「JPXプライム150指数」の算出が開始されました。
上記のようなニュースを見て、「JPXプライム150指数って何だろう?」や、「この指数で日本の株式市場や景気はどう変わるの?」と、疑問に思う投資初心者は多いのではないでしょうか?
私は投資歴3年以上で金融資産を1,000万円以上保有する個人投資家です。しかし投資を始めた頃は”株式”が何なのかも分からず、投資の勉強をするのにとても苦労してきました。
そこで今回のブログ記事ではこれから投資を始める投資初心者でも分かるようにJPXプライム150指数について解説します。
今回の記事を読むことで「ゼロから日本個別株式投資を始める投資初心者が資産運用でお金を稼げる方法」が分かります。
私が3年以上かけて培った投資の知識や経験を投資初心者目線でまとめました。投資について学んで、資産形成でお金を増やしたい投資初心者はぜひ最後まで読んでみてください。
JPXプライム150指数の概要
まず初めにJPXプライム150指数の概要を一覧表にまとめてみました。
名称 | JPXプライム150指数 |
---|---|
コンセプト | 価値創造が推定される我が国を代表する企業で構成される指数 |
構成銘柄数 | 150銘柄 |
算出方法 | 浮動株時価総額加重型 |
基準日・基準値 | 2023年5月26日(金)・1,000ポイント |
指数値の算出・配信 | 2023年7月3日(月)からリアルタイム(1秒ごと)で算出・配信 |
配当込み指数 | あり |
指数基礎情報の配信 | 指数基礎情報サービスにおいて提供(有償) |
「JPXプライム150指数」とは、2023年3月30日(木)に株式会社JPX総研から発表された、日本株式市場の新しい株価指数で、2023年7月3日(月)から算出が開始されました。
本株価指数は、東京証券取引所のプライム市場に上場している1,834銘柄の中から、JPX総研が選定した150銘柄の時価総額加重平均で表されます。
基準日は2023年5月26日(金)で、その日の基準値を1,000ポイントとして、今後、ポイントが増減しながら1秒ごとにリアルタイムで算出されていきます。
JPXプライム150指数の作成背景と開発目的
背景:日本企業はアメリカ企業と比べて株主還元の意識が低く、PBR(株価純資産倍率)が1倍を超えている上場企業が約半分しかありません。
そこで東証プライム市場に上場する時価総額上位銘柄を対象に、財務実績に基づく「資本収益性」と、将来情報や非財務情報も織り込まれた「市場評価」に基づき、「価値創造が想定される我が国を代表する企業150社」を選ぶことになりました。
目的:そして価値創造が推定される我が国を代表する企業を見える化し、海外の機関投資家や個人投資家の中長期投資の対象となることを目指し、「JPXプライム150指数」は開発されました。
JPXプライム150指数の4つの選定基準
JPXプライム150指数を選定するにあたり、4つの選定基準が設けられました。
JPXプライム150指数の選定基準1つ目は、「母集団の選定」です。
具体的には東証プライム市場に上場していることが条件です。
選定基準2つ目は、「適格銘柄の選定」です。
具体的には、東証プライム市場の中で時価総額上位500銘柄が「適格銘柄」として選定されます。
選定基準3つ目は、「資本収益性による選定」です。
具体的には適格銘柄(500銘柄)の中から、エクイティ・スプレッド基準の上位75銘柄が、まずはJPXプライム150指数の半数として選定されます。
最後に、選定基準4つ目は、「市場評価による選定」です。
具体的には選定基準3「資本収益性による選定」で選ばれた75銘柄を除き、適格銘柄の中で当期と前期の平均PBRが1倍以上の時価総額上位75銘柄が選ばれます。
そして選定基準3「資本収益性」と選定基準4「市場評価」で選ばれた各々75銘柄を合わせて、価値創造が想定される我が国を代表する企業150社(=JPXプライム150指数)が選ばれます。
JPXプライム150指数の入替条件【定期入替】
JPXプライム150指数は、年に1回、毎年8月に定期入替が行われます。
また、定期入替の基準とする財務情報や株価の基準日は6月最終営業日です。
尚、2023年8月については運用が開始したばかりなので定期入替は行わず、2024年8月に初回の定期入替が行われます。
JPXプライム150指数の構成銘柄一覧
JPXプライム150指数の構成銘柄は以下の通りです。
※引用:JPX「別紙1 JPXプライム150指数構成銘柄」
また、ウェイト上位10銘柄のランキングをまとめてみました。
銘柄コード | 銘柄名 | ウエイト | 業種 | 選定基準 |
---|---|---|---|---|
6758 | ソニーグループ | 5.6% | 電気機器 | PBR |
6861 | キーエンス | 4.2% | 電気機器 | PBR |
9342 | 日本電信電話 | 3.3% | 情報・通信業 | ES |
4568 | 第一三共 | 2.6% | 医薬品 | PBR |
4502 | 武田薬品工業 | 2.5% | 医薬品 | PBR |
6501 | 日立製作所 | 2.4% | 電気機器 | PBR |
7974 | 任天堂 | 2.3% | その他製品 | ES |
8035 | 東京エレクトロン | 2.2% | 電気機器 | ES |
9433 | KDDI | 2.1% | 情報・通信業 | ES |
7741 | HOYA | 2.1% | 精密機器 | ES |
JPXプライム150指数の純資産額別にみた上位銘柄は、1位:ソニーグループ(5.6%)、2位:キーエンス(4.2%)、3位:日本電信電話、4位:第一三共、5位:武田薬品工業、と続きます。
上位10銘柄の合計割合は29.3%で、たった10銘柄でJPXプライム150指数の3割程度を占めています。
TOPIXや日経平均株価(日経平均225)との違い
続いてTOPIXや日経平均株価(日経平均225)との違いについて解説していきます。
株価指標 | TOPIX | 日経平均株価 | JPXプライム150 |
---|---|---|---|
算出対象 | 東京証券取引所プライム市場の原則全銘柄 | 東京証券取引所プライム市場のうち選定された225銘柄 | 東京証券取引所プライム市場のうち選定された150銘柄 |
銘柄数 | 1,834銘柄 | 225銘柄 | 150銘柄 |
算出元 | 東京証券取引所 | 日本経済新聞社 | JPX総研 |
表示単位 | ポイント | 円 | ポイント |
資産算出方法 | 時価総額加重型 | 株価平均型 | 浮動株時価総額加重型 |
まず共通点として、3指標とも算出対象が東証プライム市場となっています。
銘柄数の違いとしては、TOPIXが1,834銘柄、日経平均株価が225銘柄、JPXプライム150が150銘柄と、順番に少なくなっていきます。
算出元の違いとしては、TOPIXが東京証券取引所、日経平均株価が日本経済新聞社、JPXプライム150がJPX総研となります。
また、表示単位や算出方法も異なり、TOPIXは時価総額加重型(ポイント)、日経平均株価は株価平均型(円)、JPXプライム150が浮動株時価総額加重型(ポイント)となります。
つまりJPXプライム150指数のたった150銘柄だけで、日本株式市場のちょうど半分ぐらいの資産価値を占めていることになります。
JPXプライム150指数に投資可能な金融商品
JPXプライム150指数に投資可能なおすすめの金融商品は?
投資初心者にとってこの質問は一番気になるところだと思います。
しかし、残念ながら今のところは、JPXプライム150指数に投資可能な投資信託やETFはまだ発売されていません😔
ただし、機関投資家や個人投資家のJPXプライム150指数への期待値はかなり高いので、遅かれ早かれJPXプライム150指数に連動する投資商品は発表されると思っています。
JPXプライム150指数のメリット・デメリット
JPXプライム150指数のメリットは、「資本収益性」と「市場評価」の高い銘柄にパッシブ運用で分散投資ができる点です。
今まではTOPIX(日本の株式市場全体)か、日経平均225(選定基準が不明瞭で日経平均225企業への忖度が働いている指数)、もしくはアクティブファンドでしか投資ができず、個人投資家や海外投資家からの信用を失っており、日本株式市場への魅力が全然ありませんでした。
そこで投資家からの要望に対応してしっかりと選定基準を明記し、毎年1回銘柄選定を行う点は本指数のメリットだと思っています。
また、時価総額で見ても東証の51%(半分)をカバーしているので、ちゃんと分散効果も効いている点が、投資初心者にとってメリットだと思います。
JPXプライム150指数のデメリットというか、少し惜しいなという点は、市場変化の激しいグローバル企業に対抗するためや、より早く経済や市場状況を指数に反映させるために、1年に1回の銘柄入替ではなく、半年に1回の銘柄入替だと、さらに素晴らしい指数になるのではないかと思っています。
JPXプライム150指数ができたことによるおススメ投資手法
日本株式へ投資をしたい/もしくはしている投資初心者にとって、今後、JPXプライム150指数ができたことで、投資手法をどうしようか悩んでいるのではないでしょうか?
そこでJPXプライム150指数ができたことによるおススメ投資手法に関して、よくある質問2選を解説します。
質問①「JPXプライム150指数」、「TOPIX」、「日経平均225」の3つの指標の内、どれに投資をすれば良いですか?
答え:「JPXプライム150指数」に投資をしなさい ※信託報酬が安い場合
投資初心者が日本株式に分散投資する場合は、「JPXプライム150指数」に投資をすると良いと思います。
理由は、銘柄数がある程度絞られているので、赤字企業やゾンビ企業など、日本経済の足を引張る企業をポートフォリオから排除できるからです。
ただし、投資家からお金を奪うことしか考えない証券取引所や証券会社のせいで、信託報酬がめちゃくちゃ高くなる可能性があるので注意が必要です。
個人的にはS&P500指数に投資可能な海外ETF(VOOやIVV)の経費率が0.03%なので、これらのETFと同じ経費率であれば投資対象として問題ないと思います。
質問②「JPXプライム150指数」が出来たことで日本個別株式の銘柄選びはどうすれば良いですか?
答え:「JPXプライム150指数」の採用銘柄に優先的に投資をしましょう。
今後、JPXプライム150指数に連動した投資信託やETFが発売されれば、その投資商品を購入する投資家が増えるのに合わせて、採用銘柄の株価も自然と上がります。
特にJPXプライム150指数の中で投資初心者におススメの銘柄は、資本収益性(ES)と市場評価(PBR)の両方の銘柄選定基準を満たしている企業です。(構成銘柄一覧表の右側に”※”印がついている銘柄)
上記のような投資の考え方は投資を少しでもかじっている人なら直ぐに思いつくので、投資初心者は逆張りを狙わず、素直に巨大な投資の流れに乗ることをおススメします。
「長い物には巻かれろ」です!
まとめ:JPXプライム150指数とは?
今回は、投資初心者向けに「JPXプライム150指数」について分かりやすく解説しました。
JPXプライム150指数とは、JPX総研が2023年7月3日から算出を開始した、日本株式市場の新しい株価指数で、プライム市場の代表企業150銘柄から構成されます。
銘柄選定の基準は以下の通りです。
JPXプライム150指数は、東京株式市場の時価総額の約半分をカバーしており、投資初心者が日本個別株式へ分散投資をするのに向いています。
その他、投資初心者でもリスクを減らしつつリターンを狙える「投資の5大原則」については、以下のブログ記事で解説しています。
最後に、『人生は短い。他人の人生を生きて、自分の人生を無駄にしてはいけない。』
投資の利回りは平均3%ありますが、銀行貯金の金利は0.001%しかありません。
つまり、投資は貯金しかしない人よりも3000倍儲けられるので、ぜひ投資を始めて、本物の自由を手に入れましょう!
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